鈴木(6785)は、長野県に本社を置く精密部品メーカーで、車載・医療・半導体向けの精密部品や電子部品を製造する東証プライム上場企業です。
購入を決めたのは2025年1月。財務の安定感と増配の継続性に注目したことがきっかけでした。
最初は単元未満株少しずつ買う予定でしたが、その年の4月にトランプ関税ショックによる急落のタイミングで買い増しを行い、100株を達成。結果的に想定以上の利回りで保有できています。
この記事では、業績・財務データの分析から実際の購入記録をまとめています。鈴木(6785)が気になっている方の参考になれば嬉しいです。
- 鈴木(6785)の配当金・権利確定日
- 事業内容と企業の強み
- 業績・財務データの読み方と実態
- 実際の購入記録と利回りの計算
配当金・権利確定日
鈴木(6785)の配当は、年2回(中間・期末)です。権利確定月は12月と6月となっています。
2026年6月期の1株当たりの年間配当予想は105円。(期中に2度の上方修正があり、当初の88円→95円→105円と引き上げられました)
| 【配当回数】 | 【権利確定月】 | 【配当支払月】 |
|---|---|---|
| 2回/年 | 12月 6月 | 3月(中間) 9月(期末) |
1株当たりの次回配当予想とスケジュールは以下の表の通りです。
| 【配当区分】 | 【配当金額】 | 【権利付き最終日】 | 【権利落ち日】 | 【権利確定日】 |
| 期末(’26.06) | 60円 | 2026年6月26日 | 2026年6月29日 | 2026年6月30日 |
| 中間(’25.12)済 | 45円 | 2025年12月28日 | 2025年12月29日 | 2025年12月30日 |
なお、2026年5月1日時点の株価(3,095円)をもとに計算した配当利回りの目安は約3.4%です。
株価は日々変動しますので、最新の利回りはご自身でご確認ください。
DOE(株主資本配当率)4.0%または配当性向50%を目安として、配当を実施する方針です。
参考資料:株主還元
単純な利益連動ではなく、資本効率を意識した還元スタイルは、中長期投資家にとって安心感があります。
事業内容
| 【上場市場】 | 【業種分類】 |
|---|---|
| 東証プライム | 電気機器 |
鈴木(6785)は、精密プレス製品・電子部品の開発・製造を手がける電気機器メーカーです。長野県須坂市に本社を置き、1933年の創業から90年以上の歴史を誇ります。
主な製品・事業領域は以下の通りです。
- 精密プレス金型・モールド金型の設計・製造
- 車載用コネクタ・電装部品
- 医療用精密パーツ
- 半導体関連装置
開発から製造まで一貫した生産体制が強みで、特に自動車・医療・情報通信分野で安定した受注を確保しています。小型・高精度の部品を得意とし、品質面での評価も高い企業です。
| 会社名 | 株式会社鈴木(SUZUKI CO.,LTD.) |
| 本社所在地 | 〒382-8588 長野県須坂市大字小河原2150-1 |
| 代表者 | 代表取締役社長 鈴木 教義 |
| 創 業 | 1933年6月 |
| 設 立 | 1974年7月 |
| 上場日 | 2001年2月 |
| 資本金 | 24億4,245万円(2024年6月現在) |
| 事業内容 | 精密金型の設計・製造 電子部品、自動車電装部品 医療・半導体関連装置の製造など |
| 決算期 | 6月 |
| 定時株主総会 | 9月開催 |
業績

業績が安定していない会社への長期投資はリスクが高くなります。ここでは鈴木(6785)の業績推移を確認していきましょう。
売上高と営業利益
2026年6月期(2025年7月1日~2026年6月30日)の連結業績予想は以下の通りです。
- 売上高:401億円
- 営業利益:56億7000万円
- 経常利益:58億8000万円
過去数年の売上高と営業利益の推移も見てみましょう。

EPS
EPSとは1株当たりの利益として表す指標です。数値が高いほど会社の稼ぐ力が強く、増配の余力にもつながります。

| 2017/06 | 2018/06 | 2019/06 | 2020/06 | 2021/06 | 2022/06 | 2023/06 | 2024/06 | 2025/06 | 2026/06予 |
| 73.98円 | 92.27円 | 62.36円 | 85.98円 | 142.49円 | 145.26円 | 136.22円 | 158.11円 | 192.37円 | 259.82円 |
鈴木(6785)のEPSは、多少の凹凸はあるものの全体的に上昇傾向にあります。特に2021年以降は高水準を維持しており、配当の持続性という観点でも心強いです。
参考資料:決算短信
営業利益率
営業利益率は、売上に対してどれだけ本業で利益を出せているかを示す指標です。企業の稼ぐ力を見るうえで、チェックしておきたいポイントのひとつです。
| 【年度】 | 【営業利益率】 |
|---|---|
| 2017.06 | 7.28% |
| 2018.06 | 8.09% |
| 2019.06 | 6.46% |
| 2020.06 | 6.17% |
| 2021.06 | 9.47% |
| 2022.06 | 11.34% |
| 2023.06 | 11.95% |
| 2024.06 | 12.15% |
| 2025.06 | 12.88% |
| 2026.06予 | 14.1% |
2022年以降、一貫して10%を超えており、高い収益性を維持しています。
財務

業績と同様に、財務の健全性も長期投資において重要なポイントです。ここでは鈴木(6785)の財務状況を確認していきましょう。
自己資本比率と有利子負債比率
自己資本比率と有利子負債比率を表にまとめました。
| 【年度】 | 【自己資本比率】 | 【有利子負債比率】 |
| 2015/06 | 64.7% | 10.93% |
| 2016/06 | 65.0% | 12.75% |
| 2017/06 | 65.7% | 14.51% |
| 2018/06 | 66.2% | 16.87% |
| 2019/06 | 66.3% | 15.43% |
| 2020/06 | 69.1% | 11.85% |
| 2021/06 | 66.7% | 10.43% |
| 2022/06 | 65.7% | 16.10% |
| 2023/06 | 66.6% | 15.39% |
| 2024/06 | 68.0% | 11.58% |
| 2025/06 | 67.7% | 9.12% |
自己資本比率は60%台を維持しており、財務は安定しています。有利子負債比率も直近では9.12%まで低下しており、借入への依存度が低い水準です。
営業活動によるCF(キャッシュフロー)
営業活動によるCFとは、会社の本業で得た現金の増減を示す指標です。
売上から経費や仕入れなどを差し引いたあと、実際に手元に残ったお金がどれくらいあるかを表すため、企業の安定性や持続力を判断するうえで重要なポイントになります。

全体的に増加傾向にあります。直近2年は50億円超を維持しており、本業でしっかり現金を生み出せています。
現金等
手元資金(現金・短期有価証券など)が充実していると、景気悪化や設備投資などの急な支出にも柔軟に対応できます。

手元資金が増しており、財務の安全性はさらに高まっています。
1株当たり配当金と配当性向
配当金と配当性向の推移を表にまとめました。
| 【年度】 | 【1株配当】 | 【配当性向】 |
| 2016/06 | 11円 | 82.3% |
| 2017/06 | 11円 | 14.9% |
| 2018/06 | 13円 | 14.1% |
| 2019/06 | 11円 | 17.6% |
| 2020/06 | 11円 | 12.8% |
| 2021/06 | 20円 | 14.0% |
| 2022/06 | 20円 | 13.8% |
| 2023/06 | 30円 | 22.0% |
| 2024/06 | 46円 | 29.1% |
| 2025/06 | 85円 | 44.2% |
| 2026/06予 | 105円 | - |
2023年以降、増配のペースが加速しています。配当性向は2025年に44.2%と上昇していますが、筆者は50%以内であれば許容範囲と考えています。
運用記録
当初は1年ほどかけて、単元未満株を少しずつ積み立てる予定でした。
ところが2025年4月、いわゆる「トランプ関税ショック」により株価が急落したため迷わず買い進め、4月中に100株を達成しました。
| 【年月】 | 【買付株数】 | 【取得単価】 | 【取得金額】 | 【配当金】 |
|---|---|---|---|---|
| 2025.01 | 2株 | 1,740円 | 3,480円 | |
| 2025.02 | 10株 | 1,730円 | 17,298円 | |
| 2025.03 | 10株 | 1,701円 | 17,006円 | |
| 2025.04 | 78株 | 1,410円 | 110,032円 | |
| 2025.09 | 4,500円 | |||
| 2026.03 | 4,500円 | |||
| 合計 | 100株 | 1,479円 | 147,816円 | 9,000円 |
取得単価は平均1,479円。購入時点での配当利回りは5%超でしたが、その後の増配により、取得ベースの配当利回りは現在約7%となっています。
株価急落のタイミングで買い増しできたことが、結果的に利回りを押し上げてくれました。
まとめ:鈴木(6785)はこんな人におすすめ

鈴木(6785)を一言で表すなら「地味だけど、着実に強くなっている会社」です。
派手さはないですが、財務が安定していて、利益率は年々改善し、増配も続いている。高配当株として見たときの安心感は、かなり高い部類に入ると思っています。
特に以下のような投資スタイルの方に向いていると思います。
- 長期保有で配当をコツコツ受け取りたい方
- 財務の健全な企業に絞って投資したい方
- 電気機器セクターを組み入れたい方
株式投資にはリスクが伴いますので、最終的な投資判断はご自身でお願いします。

