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アサヒグループHD(2502)銘柄分析|配当・業績・財務・投資ポイント

検討銘柄

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アサヒグループホールディングスは、ビールを中心に酒類・飲料・食品を世界で展開する大手飲料メーカーです。

1889年に日本で創業し、現在は欧州やオセアニアなど海外事業も拡大。「Asahi Super Dry」をはじめ「Peroni Nastro Azzurro」「Pilsner Urquell」などのプレミアムビールブランドをグローバルに展開しています。

年間100億リットル以上の酒類・飲料を提供し、売上収益は約2.9兆円規模。

本記事では、同社の事業内容や業績、配当などを投資視点で整理します。

会社概要

【上場市場】【業種分類】
東証プライム食料品

アサヒグループホールディングスは、日本を代表するビールメーカーの一つで、「スーパードライ」などのブランドで知られています。

国内だけでなく海外でも事業を展開しており、現在は欧州やオセアニアなどでも事業基盤を築いています。基本情報は以下の表の通りです。

商号アサヒグループホールディングス株式会社
Asahi Group Holdings, Ltd.
本社所在地〒130-8602
東京都墨田区吾妻橋1-23-1
代表者取締役 兼 代表執行役社長
Group Chief Executive Officer
勝木 敦志
設立1949年(昭和24年)9月1日
上場日1949年10月
連結資本金2,200億
事業内容グループの経営戦略・経営管理
決算期12月
定時株主総会3月下旬
※吸収分割を行ったアサヒビール株式会社が2011年7月1日商号変更を行い純粋持株会社のアサヒグループホールディングス株式会社になりました。

事業内容

アサヒグループホールディングスは、国内外で酒類・飲料・食品事業を展開しており、欧州事業を中心とした海外事業が収益の重要な柱の一つとなっています。

主力はビールなどの酒類事業ですが、清涼飲料や食品など幅広い分野でブランドを展開しています。主な事業は以下の通りです。

  • 日本
    日本国内ではビール類を中心に、チューハイ、ウイスキー、清涼飲料など幅広い商品を展開しています。主力ブランドの「スーパードライ」をはじめ、アルコール飲料やソフトドリンクなど多様な商品を販売しています。
  • 欧州
    欧州ではプレミアムビールブランドを中心に事業を展開しています。「Peroni」「Pilsner Urquell」「Grolsch」などのブランドを保有しており、同地域はグループの重要な収益源の一つとなっています。
  • オセアニア
    オーストラリアなどを中心に、ビール・飲料・サイダーなどの酒類・飲料事業を展開しています。現地ブランドを含めた幅広い商品ラインアップで市場シェアを確保しています。
  • その他地域
    東南アジアなどの成長市場でも事業を展開しており、グローバル飲料企業として事業基盤を広げています。

配当金はいつ?いくらもらえる?

アサヒグループホールディングスは、安定した配当を継続している企業です。

配当は年2回(中間・期末)で、権利確定月は6月と12月となっています。2026年12月期の1株当たりの年間配当予想は52円です。

配当利回り3.5%に換算した場合、目安となる株価は1,485円です。(記事作成時点の株価1,584円)

【配当回数】【権利確定月】【配当支払月】
2回/年6月(中間)
12月(期末)
9月
3月

アサヒHDの1株当たりの配当金額と次回スケジュールは以下の表の通りです。

【配当区分】【配当金額】【権利付き最終日】【権利落ち日】【権利確定日】
中間(’26.06)26円2026年6月26日2026年6月29日2026年6月30日
期末(’26.12)26円2026年12月28日2026年12月29日2026年12月30日

2024年10月1日に1株につき3株の割合で株式分割を実施しています。

アサヒHDの株主還元の基本方針は・・・

DOE※1%以上を目指した累進配当
参考資料:株主還元・配当
※1 配当総額を、親会社の所有者に帰属する持分合計で除して算出。

現在保有中の高配当銘柄一覧はこちら👇

【保有銘柄】高配当株

業績

アサヒグループホールディングスの業績は、海外事業の成長を背景に底堅く推移しています。

一方で、原材料価格の上昇や為替の影響、国内市場の成熟に加え、2025年に発生したサイバー攻撃による一時的な影響も見られます。

売上収益と営業利益

2025年12月期(2025年1月1日~2025年12月31日)の連結業績予想は以下の通りです。

2025年12月期の連結業績予想
  • 売上収益:2兆9500億円
  • 事業利益:2900億円
  • 営業利益:2550億円

過去数年の売上収益と営業利益の推移も見ておきましょう。

※2025年は会社予想ベースの数値を表示しています

2025年12月期は、営業利益が前年をやや下回る見込みとなっています。

EPS

EPSとは1株当たりの利益として表す指標です。

※2025年は会社予想ベースの数値を表示しています
2016/122017/122018/122019/122020/122021/122022/122023/122024/122025/12予
64.92円102.59円109.93円103.48円65.51円100.97円99.7円107.94円126.66円112.74円

参考資料:決算短信

営業利益率

営業利益率は、売上に対してどれだけ本業で利益を出せているかを示す指標です。企業の稼ぐ力を見るうえで、チェックしておきたいポイントのひとつです。

【年度】【営業利益率】
2016.128.02%
2017.128.79%
2018.129.99%
2019.129.64%
2020.126.67%
2021.129.48%
2022.128.64%
2023.128.85%
2024.129.15%
2025.12予8.64%

営業利益率は8〜9%台で推移しており、食品メーカーとしては安定した収益力を維持しています。

財務

企業の安定性を示す財務状況について見ていきます。

自己資本比率と有利子負債比率

自己資本比率は一般的に、40%以上であれば財務の健全性が高いとされています。(業種によって差はあります)

【年度】【自己資本比率】【有利子負債比率】
2015/1243.7%52.56%
2016/1239.9%
2017/1234.2%
2018/1237.2%89.62%
2019/1239.7%75.68%
2020/1234.2%120.28%
2021/1238.6%90.84%
2022/1242.7%72.66%
2023/1246.5%57.34%
2024/1249.4%47.93%

自己資本比率は上昇傾向にあり、財務体質の改善が進んでいます。有利子負債比率も一時的に高まったものの、その後は低下しており、財務の健全性は向上しています。

営業活動によるCF(キャッシュフロー)

営業活動によるCFとは、会社の本業で得た現金の増減を示す指標です。

売上から経費や仕入れなどを差し引いたあと、実際に手元に残ったお金がどれくらいあるかを表すため、企業の安定性や持続力を判断するうえで重要なポイントになります。

営業活動によるキャッシュフローは増加傾向にあり、安定して推移しています。

現金等

現金等とは、企業が保有する現金や、すぐに現金化できる資産(預金・短期保有の有価証券など)を指します。手元資金が多いほど、急な出費や景気変動にも柔軟に対応でき、財務の安全性を測る重要な指標です。

現金は一時的に減少したものの、その後は増加に転じており資金余力は回復しています。

1株当たり配当金と配当性向

配当金と配当性向の推移を表にまとめました。配当性向の目安は、30〜50%程度が一般的とされます。

【年度】【1株配当】【配当性向】
2016/1218円
2017/1225円
2018/1233円30%
2019/1233.33円32.2%
2020/1235.33円53.9%
2021/1236.33円36%
2022/1237.67円37.8%
2023/1240.33円37.4%
2024/1249円
2025/12予52円46.1%

2024年10月1日に1株につき3株の割合で株式分割を実施しています。

まとめ

アサヒグループホールディングスは、国内外で事業を展開する大手飲料メーカーで、特に欧州事業を中心に安定した収益基盤を築いています。

足元では原材料価格や為替の影響、2025年のサイバー攻撃による一時的な影響もあり、営業利益はやや減益見込みとなっていますが、中長期では海外事業の成長が期待されます。

また、配当は安定的に推移しており、増配傾向も見られることから、安定性と成長性を兼ね備えた銘柄として引き続き注目したいところです。

参考資料:アサヒHD 決算短信
参考資料:アサヒHD 株主還元・配当
参考資料:アサヒHD 中期経営計画