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【高配当株】鈴木(6785)を保有中|堅実経営と株主還元の魅力をブログで解説

運用記録

今回は、2025年1月に取得した「鈴木(6785)」についてご紹介します。

この銘柄は、私にとってちょっと特別な存在です。

いつもは100株単位で買うところを、単元未満株から少しずつ購入し、その後トランプ関税の影響で株価が下落したタイミングで一気に買い増ししました。

「個別株って、銘柄選びだけじゃなく“買うタイミング”もすごく大事なんだな」と、そんな学びをくれた投資先でした。

購入の決め手になったのは、業績や財務の堅実さに加えて、実は以前からちょっと身近に感じていた企業だったという点。(やっぱり、どこか親しみがあると応援したくなるんですよね…)

配当利回り5%超(取得ベース)の高配当株として、私のポートフォリオの中でも満足度の高い存在になっています。

この記事でわかること
  • 鈴木ってどんな会社?
  • 業績や財務、配当について
  • 保有状況と感じたこと

これらのポイントを、私のリアルな経験を交えながらわかりやすくお届けしていきます。

鈴木ってどんな会社?

【上場市場】【業種分類】
東証プライム電気機器

鈴木(6785)は、電子部品や精密プレス製品の開発・製造を行う電気機器メーカーです。

東証プライム上場企業で、主に車載機器や医療機器、情報通信分野向けの製品を手がけています。

特に強みとなっているのが、高い加工精度と技術力を活かした“小型・高機能”な部品づくり。

国内外のメーカーから安定した需要があり、ニッチながらも堅実に成長を続けている企業という印象です。

地味ながら手堅い、そんな一面も私がこの銘柄を選んだ理由のひとつでした。

精密加工と一貫体制が強みの事業内容

鈴木(6785)は、精密プレス金型・モールド金型の設計から製造、さらに自動車向けの電子部品や医療機器の組立、半導体関連装置まで開発から量産まで一貫して対応できる体制を強みとしています。

主な事業内容
  • 精密プレス金型・精密モールド金型の設計・製造
  • コネクタコンタクト、コネクタハウジングなどの電子部品
  • 自動車電装部品(車載コネクタ・スイッチ部品など)
  • SMT関連装置・半導体関連装置
  • 医療機器の精密組立

製品は小型・高機能なものが多く、特に車載用コネクタやスマートフォン向け部品、医療用精密パーツなどで高い加工精度と品質が評価され、国内外から安定した受注を獲得しています。

その他の基本情報は以下の表にまとめました。

会社名株式会社鈴木(SUZUKI CO.,LTD.)
本社所在地〒382-8588 長野県須坂市大字小河原2150-1
代表者代表取締役社長 鈴木 教義
創 業1933年6月
設 立1974年7月
上場日2001年2月
資本金24億4,245万円(2024年6月現在)
事業内容精密金型の設計・製造
電子部品、自動車電装部品
医療・半導体関連装置の製造など
決算期6月
定時株主総会9月開催

配当金はいつ?権利確定月

鈴木の年間配当回数や権利確定月、支払月は以下の通りです。

【配当回数】【権利確定月】【配当支払月】
2回/年12月・6月3月・9月

鈴木(6785)の配当は年2回です。

🔍 2025年6月期の年間配当予想は、1株あたり85円です

業績・財務

鈴木(6785)って、堅実に成長している印象がありますが、実際の業績や財務はどうなんでしょう?

ここでは売上や利益の推移、自己資本比率やキャッシュフローなど、気になる数字をグラフでざっくりチェックしていきます。

難しい用語はなるべくかみくだいて解説するので、「数字が苦手…」という方も、ぜひ気軽に読み進めてみてください!

売上高とEPS

売上高とEPSの推移をグラフでまとめました。
EPS=1株あたりの利益

※2025年は会社予想ベースの数値を表示しています

売上は波があるけれど、EPSは着実に右肩上がり。利益体質が強化されてきた印象で、地味ながら“堅実に稼げる企業”という強みが見えてきます。

営業利益と営業利益率

営業利益と営業利益率の推移もグラフにまとめました。

営業利益率は、売上に対してどれだけ本業で利益を出せているかを示す指標です。

企業の“稼ぐ力”を見るうえで、ぜひチェックしておきたいポイントのひとつです。

※2025年は会社予想ベースの数値を表示しています

営業利益・営業利益率ともに右肩上がりで、収益体質の改善がうかがえます。

売上が横ばいの年でも利益を確保しており「効率よく稼ぐ力」が少しずつ強まっている印象です。

自己資本比率と有利子負債比率

自己資本比率と有利子負債比率を表にまとめました。

一般的に、自己資本比率は40%以上、有利子負債比率は100%未満であれば財務の健全性があるとされますが、業種によって適正水準は異なります。

この2つの指標から、財務の安定性がざっくり見えてきます。

【年度】【自己資本比率】【有利子負債比率】
2015/0664.7%10.93%
2016/0665.0%12.75%
2017/0665.7%14.51%
2018/0666.2%16.87%
2019/0666.3%15.43%
2020/0669.1%11.85%
2021/0666.7%10.43%
2022/0665.7%16.10%
2023/0666.6%15.39%
2024/0668.0%11.58%

鈴木はここ10年近く、自己資本比率60%台後半をキープ。有利子負債比率も常に20%未満と低水準で、堅実な経営が数字にも表れています。

営業活動によるCF(キャッシュフロー)

営業活動によるCFとは、会社の本業で得た現金の増減を示す指標です。

売上から経費や仕入れなどを差し引いたあと、実際に手元に残ったお金がどれくらいあるかが分かります。

営業CFは年によって波はあるものの、全体としては右肩上がり。2024年は過去最高を更新しており、本業から安定的にキャッシュを生み出せる企業体質へと着実に進化している印象です。

現金等

現金等とは、企業が保有する現金や、すぐに現金化できる資産(預金・短期保有の有価証券など)を指します。

手元資金の多さは、急な出費や景気の変化にも柔軟に対応できるかを示す目安でもあり、財務の安全性を測る大切な目安です。

1株当たり配当金と配当性向

配当金と配当性向の推移を表にまとめました。

1株あたりの配当金は、実際に受け取れる「1株ごとの配当額」のこと。

配当性向は、企業が稼いだ利益のうち、どれくらいを株主への配当に回しているかを示す割合です。

【年度】【1株配当】【配当性向】
2016/0611円82.3%
2017/0611円14.9%
2018/0613円14.1%
2019/0611円17.6%
2020/0611円12.8%
2021/0620円14.0%
2022/0620円13.8%
2023/0630円22.0%
2024/0646円29.1%
2025/06予85円

鈴木(6785)はここ数年、配当金を着実に増やしており、特に2023年以降は大幅な増配が続いています。

一方で、配当性向は30%未満にとどまっており、無理なく・堅実な範囲での株主還元が行われていることがわかります。

利益成長に伴う余力ある増配は、企業の安定性と将来性の両面から見て好感が持てるポイントで、今後も注目しておきたいところです。

まとめ

鈴木(6785)は精密加工に強みを持ち、着実に利益を積み上げてきた企業です。

財務も安定しており、営業利益率やEPSの改善、キャッシュフローの増加など、数字の面でも好印象。

さらにここ数年は、増配も続いており、高配当株としての魅力もアップ中

配当性向も抑えめで、無理のない還元スタイルは中長期で見ても安心感があります。

個別株は“タイミング”も重要ですが、鈴木のように本業でしっかり稼ぎ、着実に株主還元を続ける企業は「堅実な高配当株をコツコツ積み上げたい」人にとって、長く付き合える候補のひとつになりそうです。

運用記録|想定外の“チャンス急落”で一気に買い進め

当初は1年ほどかけて、単元未満株を少しずつ積み立てる予定でした。

ところが2025年4月、いわゆる「トランプ関税ショック」により株価が急落。

予想外のタイミングでしたが、「今がチャンス」と判断して一気に買い進め、4月中に100株を達成しました。結果的に、配当利回り5%超の高利回りで仕込むことができました。

年月買い株数取得単価金額
2025.12株1,740円3,480円
2025.210株1,730円17,298円
2025.310株1,701円17,006円
2025.478株1,410円110,032円
合計100株1,479円147,816円
※小数点以下切り上げ

取得単価は平均1,479円。2025年6月期の年間配当85円を基に計算すると、配当利回りは5.7%超となり、想定以上におトクな利回りで保有できています。