ビューティガレージ(3180)は、美容室やエステサロン向けにプロ用商材を提供するBtoB企業で、業務用のECサイトや開業支援、ITツールなどをワンストップで手がけています。
注目の株主優待は、100株を1年以上保有することで、約4,000円相当の商品が1点もらえます。
「高級パイル地フェイスタオルセット」など、ヘアケアやエステグッズ、美容家電などで、サロン仕様ながら意外と日常使いにも便利です。

優待でもらったフェイスタオルで、毎年タオルを総入れ替えってのも良さそうだね。

それ、ちょっと憧れる使い方かも…!
配当利回りは控えめですが、安定した業績と実用性のある優待で、長期保有を前提とした“楽しめる投資”をしたい方には相性のいい銘柄かもしれません。
優待内容(条件あり)
📦優待(年1回)
| 対象株主 | 100株以上を1年以上継続保有 4月&10月末の名簿に連続3回以上記載 |
| 権利確定日 | 4月30日 |
| 優待内容 | 自社取扱商品の中から4,000円相当を1点選択 例:タオル・ヘアケア・美容家電 |
| 優待到着時期 | 7月に案内到着、申込み後1ヶ月を目途に発送 |
100株を4月末に買っただけでは優待はもらえません。「4月末・10月末・翌年4月末」と3回連続で株主名簿に載ることが必要で、1年以上の継続保有が条件です。
優待内容は、全25アイテム(2026年4月期予定)の中から1点を選べる方式。専用の「株主優待サイト」から、希望の商品を選択して申し込む流れです。
IR資料:株主優待制度
配当金・権利確定日
2026年4月期の年間配当予想は16円です。
| 【配当回数】 | 【権利確定日】 | 【支払月】 |
|---|---|---|
| 2回/年 | 4月30日 10月31日 | 7月(期末配当) 1月(中間配当) |
配当だけを狙いたい人には物足りない水準ですが、優待目的+αで楽しむ銘柄としては十分に魅力的です。
ビュティガレージは、株主還元を大切に考えていますが、現在は成長の途中にあるため、まずは投資を優先して事業を広げていく方針です。そのうえで、業績に応じて配当を行っていく考えを示しています。
IR資料:剰余金配当等の決定に関する方針
事業内容
| 【上場市場】 | 【業種分類】 |
|---|---|
| プライム市場 | 卸売業 |
ビューティガレージ(3180)は、美容室・エステ・ネイルサロン向けに、プロ専用の商材やサービスを提供するBtoB企業です。
ただの商品販売にとどまらず、開業支援や経営サポート、ITツールの導入まで、サロン経営をワンストップで支援する仕組みを築いています。
美容業界を裏側から支える頼れる存在として、安定的な成長を続けている注目企業です。
- 物販事業
- 店舗設計・開業支援事業
- ソリューション事業
それぞれの事業内容を、もう少し詳しく見ていきましょう。
物販事業
主力の物販事業では、美容室やエステサロン向けに、プロ専用の美容商材や機器を提供。
自社ECサイト「BEAUTY GARAGE Online」は約260万点の商品を取り扱う業界最大級のBtoB通販サイトです。
さらに全国9ヶ所に展開するショールームやカタログ通販を通じて、美容業界の仕入れインフラとして機能しているのが大きな強みです。
店舗設計・開業支援事業
新規開業を目指すサロン向けに、物件探しから内装デザイン・施工までをワンストップで対応しています。
資金計画の相談や助成金の案内、スケジュール調整まで一貫してサポートし、サロン開業の第一歩を総合的に支える存在です。
ソリューション事業
ソリューション事業では、POSレジや予約管理システムの提供に加え、電力・クレジット決済、広告運用、集客支援など、美容サロンの経営に欠かせない業務をトータルでカバー。
導入後のアフターフォローまで丁寧に対応し、サロン経営のパートナーとして長く伴走できるビジネスモデルを構築しています。
このように、ビューティーガレージは美容業界向けの仕入れ・開業・運営支援をトータルで展開し、縁の下の力持ちとして、業界全体を支える存在として成長を続けています。
主力の物販が安定した収益を支える一方で、開業支援や経営サポートといったストック型の収益モデルを組み込んでいるのも大きな特長です。
さらに、千葉と兵庫に構える自社物流センターによって、全国への最短翌日配送も実現。ITと物流を組み合わせた強固なインフラ体制が、同業他社にはない大きな競争力につながっています。
| 会社名 | 株式会社ビューティガレージ |
| 本社所在地 | 東京都世田谷区桜新町1‑34‑25 |
| 代表者 | 代表取締役会長兼CEO 野村 秀輝 代表取締役社長兼COO 樺島義明 |
| 設立 | 2003年4月24日 |
| 上場日 | 2013年2月14日(東証マザーズ) |
| 東証プライム昇格 | 2022年4月(市場再編に伴う移行) |
| 資本金 | 約7.68億円(2025年4月末現在) |
| 事業内容 | 物販事業(EC、カタログ、ショールーム) 店舗設計・開業支援 ソリューション事業(POS、予約、決済、集客支援) |
| 決算期 | 4月末日 |
| 定時株主総会 | 7月 |
業績・財務

ここからは、売上や利益の推移・自己資本比率・キャッシュフローなど、業績と財務の動きをチェックしていきます。
売上高と営業利益
2026年4月期(2025年5月1日~2026年4月30日)の連結業績予想は以下の通りです。
- 売上高:381億8700万円
- 営業利益:15億1000万円
- 経常利益:15億1200万円
過去数年の売上高と営業利益の推移も見てみましょう。

2025年12月9日公表の「2026年4月期 第2四半期(中間期)決算短信」で下方修正がありました。
主な要因は、柏FCの本格稼働の遅れ(既存拠点との並行稼働が継続)、それに伴う人材派遣費や梱包資材等の配送関連費用の増加などによるものです。
2026年4月期は、売上高は伸びる予想ですが、営業利益は下がる見込みですので、増収減益予想となっています。
EPS
EPSとは企業がどれだけ効率的に利益を上げているかを、1株あたりの利益として表す指標です。

| 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | 2026年予 |
| 26.27円 | 37.5円 | 29.83円 | 32.24円 | 51.97円 | 56.24円 | 68.49円 | 85.78円 | 80.87円 | 80.26円 |
- 親会社株主に帰属する当期純利益予想:10億1100万円
- 発行済株式総数:12,752,000株(自己株式数206,789株)
参考資料:決算短信
営業利益率
営業利益率の推移も見てみましょう。
| 【年度】 | 【営業利益率】 |
|---|---|
| 2017/04 | 5.76% |
| 2018/04 | 5.55% |
| 2019/04 | 4.53% |
| 2020/04 | 4.64% |
| 2021/04 | 5.11% |
| 2022/04 | 5.14% |
| 2023/04 | 5.14% |
| 2024/04 | 5.7% |
| 2025/04 | 4.73% |
| 2026/04予 | 3.95% |
卸売業の平均が3〜5%だと考えるとおおむね標準的な数値ですね。
自己資本比率と有利子負債比率
一般的に、自己資本比率が40%以上あれば財務体質は健全とされます。(※業種によって差はあります)
| 【年度】 | 【自己資本比率】 | 【有利子負債比率】 |
| 2016/04 | 51.2% | 14.83% |
| 2017/04 | 48.9% | 12.22% |
| 2018/04 | 50.7% | 16.11% |
| 2019/04 | 54.9% | 9.7% |
| 2020/04 | 54.8% | 18.33% |
| 2021/04 | 45.5% | 29.3% |
| 2022/04 | 50.0% | 23.61% |
| 2023/04 | 50.0% | 20.52% |
| 2024/04 | 51.0% | 23.56% |
| 2025/04 | 46.9% | 28.11% |
財務は健全です。
営業活動によるCF(キャッシュフロー)
営業活動によるCFとは、会社の本業で得た現金の増減を示す指標です。
売上から経費や仕入れなどを差し引いたあと、実際に手元に残ったお金がどれくらいあるかを表すため、企業の安定性や持続力を判断するうえで重要なポイントになります。

営業CFがプラスで、本業でしっかりお金を稼げている状態です。
現金等
現金等とは、企業が保有する現金や、すぐに現金化できる資産(預金・短期保有の有価証券など)を指します。手元資金が多いほど、急な出費や景気変動にも柔軟に対応でき、財務の安全性を測る重要な指標です。

借入に対してしっかり余裕のある資金を確保しています。
1株当たり配当金と配当性向
配当性向の目安として、30〜50%程度が一般的とされます。
| 【年度】 | 【1株配当】 | 【配当性向】 |
| 2017/04 | 3.5円 | 13.3% |
| 2018/04 | 4.5円 | 11.9% |
| 2019/04 | 4.5円 | 15.1% |
| 2020/04 | 5円 | 15.5% |
| 2021/04 | 7円 | 13.5% |
| 2022/04 | 8円 | 14.2% |
| 2023/04 | 10円 | 14.6% |
| 2024/04 | 13円 | 15.2% |
| 2025/04 | 15円 | 18.5% |
| 2026/04予 | 16円 | 19.9% |
1株当たり配当金は2025年4月期で15円、2026年期も16円に増配見込みです。中長期で連続増配が続いている点は、嬉しいポイントです。
配当性向は利益の2割弱と余裕があり、連続増配中でも無理のない範囲と言えそうです。
まとめ

ビューティガレージは、美容室・エステ・ネイルサロンなど、美容業界向けに仕入れ・開業・経営支援をワンストップで提供するBtoB企業です。
物販(EC・ショールーム・カタログ)を柱としつつ、開業支援やPOS・ITツールといった“ストック型収益”も取り入れた安定感のあるビジネスモデルを築いています。
🔸 株主優待の魅力
株主優待は、100株を1年以上保有することで、約4,000円相当の優待品が1点もらえる制度です。内容は、今治ブランドのタオルや美容家電など、業務用ながら日常使いできる実用品が中心で、実用性の高さも魅力のひとつです。
🔸 配当について
配当利回りはやや控えめですが、利益の2割弱を配当に充てる堅実な方針が取られており、安定感があります。また、連続増配が続いており、今後も無理のない範囲での増配が期待できる水準と言えるでしょう。
🔸 財務・業績
売上や利益は堅調に推移しており、着実な成長を続けています。営業利益率は、業界平均と比べるとやや控えめな水準ですが、物流や開業支援など幅広いサービスを展開するビジネスモデルを考慮すれば、十分に妥当な範囲といえます。自己資本比率は一時的にやや下がったものの、これは物流拠点の整備に伴う投資が影響しており、財務面で大きな懸念は見られません。また、キャッシュフローや手元資金も安定していて、先行投資をしっかり支えられる体力を持つ企業です。
運用記録
2025年10月に100株取得しました。
| 【年月】 | 【買付株数】 | 【金額】 | 【配当金】 | 【優待】 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年 | 100株 | 138,300円 | - | - |
| 合計 | 100株 | 138,300円 | - | - |
2027年4月末まで保有していないと優待はもらえませんが、楽しみに待ちたいと思います!

