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アドソル日進(3837)連続増配銘柄!事業内容・業績・財務まとめ

検討銘柄

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アドソル日進は、16期連続増配を続けている企業です。2026年3月期の1株当たりの年間配当予想は41円です。

2025年8月末時点の株価は1,380円台で、配当利回りはおよそ2.7%となっています。高配当ではないですが、増配の継続が続けば自分利回りは上がっていくので、株価が安い時に狙いたい銘柄です。

株主優待制度は、2024年9月末を基準日とする株主優待をもって廃止となりました。

アドソル日進ってどんな会社?

【上場市場】【業種分類】
プライム市場情報・通信業

アドソル日進は、1976年創業の独立系システムインテグレーターです。電力の送配電制御からスタートし、以来約50年「通信・監視・制御」の技術力を武器に社会インフラやDX分野で着実に成長してきました。

「独立系SIer(システムインテグレーター)」とは、大手メーカーの系列に属さず、中立な立場でシステム開発を手がける企業のことです。
メーカー系と違って特定の製品に縛られないため、①.顧客ごとに最適なハード・ソフトを選べる②.幅広い業界・分野に柔軟に対応できるという強みがあります。
アドソル日進はこの独立系SIとして、電力・通信・医療・宇宙など幅広い分野で高い技術力と信頼を築いています。

堅実な受託開発力とDX推進を強みに着実に事業を広げており、株主還元にも力を入れています。

社会インフラ事業

アドソル日進の柱は、電力・ガスや交通、通信、防災など、暮らしに欠かせない社会インフラを支える分野です。

  • 発電所から家庭までを遠隔で監視・制御する電力系統システム
  • 電力・ガスの「見える化」を実現するスマートメーター
  • 5Gや衛星データを活用した次世代通信インフラの開発

このように社会の安心・安全を守るICT基盤づくりに取り組んでいます。

先進インダストリー事業

日本の「ものづくり」を、DXやIoTで支える領域です。

  • EVや自動運転車、医療・ヘルスケア機器など向けの組込みICT
  • キャッシュレス決済や電子カルテなど、サービス・エンタープライズ分野の業務システム開発

自動車や医療など成長産業と結びつき、幅広い事業分野へ展開しています。

ソリューション事業

DXを支える独自のソリューションを展開しています。

  • GIS(地理情報システム)やIoT空間情報、セキュリティの統合管理
  • 自社開発の「COCOYA」「DOCOYA」といったSaaS製品

課題解決に直結する仕組みを提供し、企業のデジタル活用を後押ししています。

グローバル展開・研究開発

国内にとどまらず、海外や研究機関との連携も積極的です。

  • 米シリコンバレーにR&D拠点を設置し、IoTセキュリティやAI開発を推進
  • 東京大学や慶應義塾大学などとの産学連携で、AI・衛星データ活用にも取り組み

世界的な技術潮流を取り込み、次世代分野の開発を強化しています。

ここまでをまとめると、アドソル日進は電力・ガスといった社会インフラを収益の柱に持つ安定感のある企業といえます。

通信・監視・制御といった分野で培った高い技術力に加え、自動車や医療、SaaS領域への展開によって事業の多角化も進んでいます。

さらに、R&Dや大学との連携を通じて、AIやIoT、宇宙データの活用など将来を見据えた取り組みを進めています。

会社名アドソル日進株式会社
Ad‑Sol Nissin Corporation
本社所在地東京都港区港南4丁目1‑8 リバージュ品川
代表者代表取締役会長 兼 CEO 上田 富三
代表取締役社長 兼 COO 篠﨑 俊明
設立1976年3月13日
上場日2007年2月:JASDAQに上場
2022年4月:東証プライム市場へ移行
資本金5億7,000万円(2024年3月現在)
事業内容社会インフラ・産業・公共分野向け
ICTソリューションの開発・提供
決算期3月31日
定時株主総会6月開催

配当はいつ?

2026年3月期の1株当たりの年間配当予想は41円です。

【配当回数】【権利確定月】【配当支払月】
2回/年9月(中間)
3月(期末)
12月
6月

アドソル日進の1株当たりの配当金額とスケジュールは以下の表の通りです。

【配当区分】【配当金額】【権利付き最終日】【権利落ち日】【権利確定日】
期末(’26.03)23円2026年3月27日2026年3月30日2026年3月31日
中間(’26.03)18円2025年9月26日2026年9月29日2026年9月30日
※2025年4月1日に1株につき2株の割合で株式分割を実施。

配当利回り3.5%に換算した場合、目安となる株価は1,171円です。

アドソル日進の配当方針は・・・

剰余金の配当につきましては、「累進かつ連続増配(1円以上の増配)」「配当性向50%以上」「DOE6%以上」を前提とし、「年2回(中間・期末)」実施しております。
参考資料:株主還元

他にも連続増配で安定配当を実施している、シーティエス(4345)についてもまとめています。

業績・財務

ここからは、アドソル日進の業績と財務を見ていきましょう。

売上高と営業利益

2026年3月期(2025年4月1日~2026年3月31日)の連結業績予想は以下の通りです。

2026年3月期の連結業績予想
  • 売上高:171億円
  • 営業利益:21億円
  • 経常利益:21億6000万円

過去数年の売上高と営業利益の推移も見ておきましょう。

※2026年は会社予想ベースの数値を表示しています

2022年以降からの売上高と営業利益の伸びがすごいですね!

EPS

EPSとは1株当たりの利益として表す指標です。

※2026年は会社予想ベースの数値を表示しています
2017/032018/032019/032020/032021/032022/032023/032024/032025/032026/03予
29.59円30.66円37.95円44.99円48.66円42.31円45.21円52.55円65.81円80.14円
  • 親会社株主に帰属する当期純利益予想:14億円
  • 期末発行済株式数:17,889,930株(うち期末自己株式数 418,511株)

参考資料:決算短信

営業利益率

営業利益率は、売上に対してどれだけ本業で利益を出せているかを示す指標です。企業の稼ぐ力を見るうえで、チェックしておきたいポイントのひとつです。

【年度】【営業利益率】
2017.036.6%
2018.037.57%
2019.038.3%
2020.039.12%
2021.039.51%
2022.038.88%
2023.039.43%
2024.0310.21%
2025.0311.06%
2026.03予12.28%

営業利益率も着実に増えてきています。

自己資本比率と有利子負債比率

自己資本比率は一般的に、40%以上であれば財務の健全性が高いとされています。(業種によって差はあります)

【年度】【自己資本比率】【有利子負債比率】
2016/0350.3%8.16%
2017/0353.8%4.91%
2018/0355.0%7.38%
2019/0358.7%4.36%
2020/0358.3%6.59%
2021/0364.0%1.68%
2022/0372.4%0
2023/0370.2%0
2024/0370.1%0
2025/0369.8%0

自己資本比率は約70%と高水準を維持しており、財務の安定感がうかがえます。

営業活動によるCF(キャッシュフロー)

営業活動によるCFとは、会社の本業で得た現金の増減を示す指標です。

売上から経費や仕入れなどを差し引いたあと、実際に手元に残ったお金がどれくらいあるかを表すため、企業の安定性や持続力を判断するうえで重要なポイントになります。

営業CFは年度によって増減はありますが、全体としてプラスを維持しており、企業の体力に安心感があります。

現金等

現金等とは、企業が保有する現金や、すぐに現金化できる資産(預金・短期保有の有価証券など)を指します。手元資金が多いほど、急な出費や景気変動にも柔軟に対応でき、財務の安全性を測る重要な指標です。

現金等は年によって変動はありますが、直近では30億近くを維持しており、手元資金の厚みから財務の安定感がうかがえます。

1株当たり配当金と配当性向

配当金と配当性向の推移を表にまとめました。配当性向の目安は、30〜50%程度が一般的とされます。

【年度】【1株配当】【配当性向】
2017/0310円33.8%
2018/0310.5円34.3%
2019/0313.5円35.6%
2020/0316円35.6%
2021/0317.5円36.0%
2022/0318円42.5%
2023/0319円42.0%
2024/0321.5円40.9%
2025/0330円45.6%
2026/03予41円51.2%
※配当金は分割後ベースに換算(2025年3月期は公式IRで60円)

配当は16期連続で増配中。累進配当方針を掲げており、今後も安定した増配が期待できそうです。

なお、2025年4月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を実施しています。

まとめ

アドソル日進は、社会インフラを支える堅実なシステム開発に強みを持ちつつ、近年はDXやSaaS領域にも展開を広げる、バランスの取れた企業です。

「インフラ制御・監視 × AI・IoT × SaaS展開」といった、守りと攻めを兼ね備えた中堅SI企業として存在感を高めています。

財務面では無借金経営に加え、自己資本比率の高さや安定した営業キャッシュフローが強みで、安心感のある基盤が整っています。

配当についても16期連続で増配を続けており、累進配当方針を掲げることで、今後も株主還元の安定感が期待できます。

総合的に見ると、業績の推移や成長戦略を意識しながら、長期保有を前提に検討できる銘柄です。

IR資料:株主還元
IR資料:決算短信
IR資料:株主・投資家情報