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高配当株投資の始め方|NISAの次のステップとして知っておきたい心構えと基礎知識

高配当株

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インデックス投資(オルカンやS&P500)を始めたけど、次は高配当株もやってみたい!そう思っている方向けの記事です。

筆者自身、インデックス投資を続けながら、高配当株投資をスタートしました。最初は正直どの銘柄を選べばいいのか、何を基準にしたらいいのか、まったく分からない状態でした。

この記事では、筆者がゼロから学んだことを整理して、高配当株投資を始める前に知っておきたい心構えと基礎知識をまとめています。

インデックス投資でコアの部分は構築済みで、次のステップとして高配当株を検討している方にとって参考になれば嬉しいです。

この記事でわかること
  • 高配当株とインデックス投資の違い
  • 始める前に持っておきたい心構え
  • 銘柄選びで使う指標の読み方
  • NISAで高配当株を買う方法
  • 最初の1銘柄の選び方

高配当株とインデックス投資は何が違うの?

インデックス投資は、日経平均やS&P500などの指数に連動する投資信託を買うスタイルです。市場全体に分散投資するため、個別企業の分析は不要で「買ってほったらかし」が基本。

一方、高配当株投資は、配当金を多く出している個別企業の株を買うスタイルです。

インデックス投資高配当株投資
リターンの取り方値上がり益(売却時)配当金(保有中に受け取る)
手間ほぼ不要銘柄分析が必要
分散自動で広く分散自分で銘柄を選ぶ
向いている人長期・放置型定期収入を楽しみたい人

どちらが優れているということではなく、目的と好みによって使い分けるものです。

筆者はインデックス投資をコアに置きながら、高配当株をサテライトとして組み合わせています。

始める前に持っておきたい3つの心構え

配当は「保証」ではない

高配当株に投資すると、定期的に配当金が受け取れます。ただし、配当は企業の業績によって減額・廃止されることがあります。

「毎年○○円が入ってくる」と思い込んでいると、減配のショックが大きくなります。

配当はもらえたらラッキーではなく、あくまで業績が続くから受け取れるもの、という感覚が大切です。

株価の下落も受け入れる覚悟を持つ

高配当株は安定しているイメージがありますが、株価は当然上下します。筆者が保有している銘柄も、買った直後に急落した経験があります。

重要なのは、株価が下がっても業績が問題なければ保有し続けられるか、という自分への問いかけです。

業績・財務をちゃんと見て買った銘柄なら、下落時も冷静でいられます。

逆に、なんとなく利回りが高いから買った銘柄だと、下落時に不安で売ってしまいがちです。

長期目線で持つことを前提にする

高配当株投資の本質は、配当金を長期間コツコツ受け取り続けることです。短期の値動きで売買を繰り返すスタイルには向いていません。

10年・20年保有し続けられる会社なのかを基準に銘柄を選ぶと、自然と財務の安定した企業を選ぶようになります。

最低限知っておきたい指標

高配当株を選ぶとき、筆者が最低限ここだけは必ずチェックしている指標を紹介します。

難しく見えますが、それぞれの意味を理解しておくと、銘柄分析が一気にやりやすくなります。

売上高と営業利益

売上高は企業の稼ぎの総額、営業利益は売上から人件費や原材料費などのコストを引いた本業の儲けです。

この2つが右肩上がりのトレンドにあるかを確認します。一時的な凸凹があっても、長期的に伸びている企業は事業の地力があります。

逆に売上は増えているのに営業利益が減っている場合は、コスト構造に問題が起きているサインかもしれません。

EPS(1株当たり利益)

EPSとは、企業が1株に対してどれだけ利益を生み出しているかを示す指標です。

EPS = 当期純利益 ÷ 発行済株式数

EPSが高いほど企業の稼ぐ力が強く、増配の余力にもつながります。単年ではなく、過去5〜10年の推移で増加傾向にあるかを見ることが大切です。

営業利益率

売上に対して、どれだけ効率よく利益を出せているかを示す指標です。

営業利益率 = 営業利益 ÷ 売上高 × 100

業種によって水準は異なりますが、筆者は6~7%以上を一つの目安にしています。

10%以上あれば収益性は高い部類と言われています。同業他社と比較することで、その企業の競争力も見えてきます。

自己資本比率と有利子負債比率

自己資本比率は、総資産のうち自己資金(返済不要なお金)が占める割合です。

自己資本比率 = 自己資本 ÷ 総資産 × 100

一般的に40%以上あれば財務は安定していると言われます。60%を超えていれば優良水準です。


有利子負債比率は、自己資本に対して借入金がどれくらいあるかを示します。

有利子負債比率 = 有利子負債 ÷ 自己資本 × 100

数値が低いほど借入への依存度が低く、財務的な安心感があります。

景気悪化時でも安定した配当を続けられる企業かどうかを見るうえで、重要な指標のひとつです。

営業活動によるCF(キャッシュフロー)

CFとはキャッシュフロー、つまり現金の流れのことです。

営業活動によるCFは、本業で実際にどれだけの現金を生み出したかを示します。

利益は会計上の数字であるため、帳簿上は黒字でも手元に現金がない、という状況が起こりえます。

営業CFがプラスで安定していれば、実態として稼げている企業と判断できます。

現金等(手元資金)

手元にどれだけの現金・短期資産があるかを確認します。

手元資金が潤沢であれば、景気の悪化・設備投資・突発的な支出にも対応でき、配当の安定性にもつながります。

逆に手元資金が薄い企業は、業績悪化時に配当を削る可能性が高まります。

1株当たり配当金と配当性向

1株当たり配当金は、1株を保有することで受け取れる年間の配当金額です。これと株価から配当利回りが計算できます。

配当利回り = 1株当たり配当金 ÷ 株価 × 100


配当性向は、利益のうち何%を配当に回しているかを示します。

配当性向 = 1株当たり配当金 ÷ EPS × 100

配当性向が高すぎる(80%以上など)と、業績が少し悪化しただけで減配リスクが高まります。

筆者は40~50%以下を目安に見ています。逆に低すぎる場合は今後の増配余地があるとも読めます。

知っておくと便利な3つの指標

PBR(株価純資産倍率)

PBR = 株価 ÷ 1株当たり純資産

企業の純資産(解散価値)と株価を比較する指標です。1倍を下回ると割安と言われます。ただし1倍割れが続いている企業は、何か理由があることも多いため、他の指標と合わせて見ることが大切です。

PER(株価収益率)

PER = 株価 ÷ EPS

株価が1株利益の何倍で買われているかを示す指標です。一般的に15〜20倍が目安とされ、低いほど割安と判断されることが多いです。ただし業種・成長性によって水準は異なります。

ROE(自己資本利益率)

ROE = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100

自己資本をどれだけ効率よく使って利益を生み出しているかを示します。10%以上あれば優良と言われることが多く、投資家が企業の稼ぐ効率を見るときによく使われる指標です。

NISAで高配当株は買えるの?

結論から言うと、NISAの成長投資枠で購入できます。

新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つがあります。インデックスファンドの積立に使っているつみたて投資枠とは別に、成長投資枠で個別株を買うことが可能です。

つみたて投資枠成長投資枠
年間枠120万円240万円
対象商品投資信託のみ個別株・ETF・投資信託など
高配当株

NISAで高配当株を保有すると、配当金にかかる税金(20.315%)が非課税になります。

ただし、株式数比例配分方式(証券口座で配当を受け取る方式)に設定していないと非課税にならないため、証券会社の設定を確認しておきましょう。

最初の1銘柄の選び方

高配当株を始めるとき、多くの証券会社で100株単位(1単元)での購入が基本でしたが、現在は単元未満株(1株から買えるサービス)を提供している証券会社もあります。

ただし、手数料がかかる・指値注文ができないなどのデメリットもあります。筆者自身、現在は100株単位でしか買っていません。

100株単位だと、たとえば株価が2,000円の銘柄なら最低20万円の資金が必要です。

最初は資金的なハードルを感じるかもしれませんが、だからこそ1銘柄目の選定は慎重に行うことをおすすめします。

私が最初の銘柄を選ぶときに意識したことはシンプルで、「この会社なら10年・20年持ち続けられるか」という問いだけです。

財務が安定していて、業績が右肩上がりで、配当性向に無理がない。そういう会社を、焦らず探すことが大切だと思っています。

まとめ:高配当株はインデックスの相棒になれる

高配当株投資は、インデックス投資の「代わり」ではなく「相棒」です。

インデックス投資は長期の資産形成に優れていますが、売却しないと利益を実感しにくいという面があります。

一方、高配当株は保有しているだけで配当金という「見える収益」が入ってくるため、投資を続けるモチベーションにもなります。

難しく考えなくて大丈夫です。まずはこの記事で紹介した指標を頭に入れて、気になる銘柄のIRページを一度のぞいてみてください。数字を見ることに慣れてくると、銘柄選びが少しずつ楽しくなってきます。