株式投資を始めると、買った株の価格が下がって「含み損」が出ることがあります。はじめて経験すると焦ってしまいますが、含み損は売却しない限り確定した損失ではありません。
この記事では、含み損の意味や原因、やってはいけない行動、筆者自身の体験をもとに、含み損との向き合い方を解説します。
含み損・含み益の意味

含み損とは、保有している株の現在の価格が購入時の価格を下回っている状態のことです。まだ売却していないため、損失は「確定」していません。
反対に、購入時より価格が上がっている状態を含み益といいます。
- 1株1,000円で100株購入(購入金額10万円)
- 現在の株価が800円(評価額8万円)
- 含み損:−2万円
この状態で売却すると2万円の損失が確定しますが、保有を続ける限りはあくまで「評価上の損失」です。
含み損が出る原因

株価はさまざまな要因で変動します。含み損が出る主な原因は以下の通りです。
- 企業業績の悪化
- 市場全体の下落(景気後退・金利上昇など)
- 地政学リスクや予期しない外部要因
特に投資を始めたばかりの時期は、市場全体が下落するタイミングと重なることもあります。含み損が出ているからといって、すぐに問題があるわけではありません。
含み損が出たときにやってはいけないこと
- 狼狽売り(パニック売り)
- 根拠のないナンピン買い
- 損切りラインを決めずに保有し続ける
①. 狼狽売り(パニック売り)
株価が下がったことへの不安から、深く考えずに売却してしまうことを狼狽売りといいます。売却した瞬間に損失が確定するため、その後株価が回復しても恩恵を受けられなくなります。
②. 根拠のないナンピン買い
含み損が出ている銘柄を平均取得単価を下げる目的で追加購入することをナンピン買いといいます。株価が回復すれば有効な場合もありますが、業績が悪化している銘柄に対して行うと損失がさらに拡大するリスクがあります。
③. 損切りラインを決めずに保有し続ける
「いつか戻るだろう」と根拠なく保有し続けることもリスクがあります。購入前にあらかじめ「ここまで下がったら売る」という損切りラインを決めておくことが大切です。
筆者の含み損体験談

筆者が個別株投資で購入した銘柄のひとつがアスモ(2654)です。
株主優待目的で購入しましたが、その後業績がふるわない状況が続き、長期ホールドに不安を感じるようになりました。
現在は若干の含み益が出たタイミングでの売却を検討しています。含み損ではありませんが、この経験を通じて気づいたことがあります。
業績に不安がある銘柄は、含み損・含み益に関わらず、精神的な負担が大きくなりがちです。
「安心して長期ホールドできるか」も、保有を続けるかどうかの重要な判断基準のひとつだと思います。
この経験から学んだことは、購入前に業績・財務をしっかり確認する重要性と、優待目的だけで銘柄を選ぶリスクです。
含み損は失敗ではなく、投資を続けるうえでの学びだと感じています。投資を始めたばかりの時期にこの経験ができたことは、今となっては良かったと思っています。
詳しい経緯は以下の記事にまとめています。
含み損と向き合うための考え方
- 長期投資では含み損は珍しくない
- 配当金・株主優待をもらいながら保有する選択肢
- 感情ではなく根拠で判断する
①. 長期投資では含み損は珍しくない
長期投資を前提とする場合、保有期間中に含み損が出ることは珍しくありません。重要なのは、その銘柄を購入した理由がまだ有効かどうかを冷静に判断することです。
②. 配当金・株主優待をもらいながら保有する選択肢
高配当株や株主優待株であれば、含み損が出ていても配当金や優待を受け取りながら保有を続けることができます。株価の回復を待ちながら着実に受取額を積み上げていく考え方もひとつの選択肢です。
③. 感情ではなく根拠で判断する
含み損が出たときは、不安や焦りから判断しがちです。「なぜこの銘柄を買ったのか」「業績に変化はあるか」を改めて確認し、感情ではなく根拠をもとに保有・売却を判断することが大切です。
まとめ

含み損は投資をしていれば誰でも経験することです。焦って行動するのではなく、購入した理由を冷静に振り返ることです。
含み損は売却しない限り確定した損失ではありません。大切なのは、狼狽売りや根拠のないナンピン買いを避け、感情ではなく根拠をもとに判断することです。
また、損切りラインは購入前に決めておくことで、いざというときに冷静に動けます。
高配当株や優待株であれば、含み損が出ていても配当金や優待を受け取りながら保有を続けるという選択肢もあります。
焦らず、自分が購入した理由を振り返ることが、含み損と向き合う第一歩です。

