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あいホールディングス(3076)高配当銘柄!業績・財務まとめ

高配当株

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今回は暴落したら取得したい高配当銘柄、あいホールディングス(3076)についてまとめています。2026年6月期の年間配当予想は110円です。

あいHDはどんな事業を展開していて、業績や財務はどうなっているのか見ていきましょう!

アイホールディングスってどんな会社?

【上場市場】【業種分類】
東証プライム卸売業

あいホールディングス(3076)は、法人向けの専門製品に特化した持株会社で、東証プライム市場に上場しています。

複数のグループ企業がそれぞれの強みを活かし、防犯カメラやICカード発行機、医療・産業向けの画像処理システムなどを手掛けています。

これらは普段目にする機会は少ないものの、社会インフラを支える重要な製品群であり、安定した需要があります。

一般消費者への知名度は高くないものの、ニッチ市場で確かなシェアを持ち、安定的な収益基盤を築いてきました。

高配当株としても注目される同社の事業内容や強みを、ここから詳しく見ていきましょう。

セキュリティ機器・医療機器など多彩な事業領域

セキュリティ機器分野では、公共施設やオフィスビル向けの監視カメラや入退室管理システムを提供し、安心・安全な社会インフラの構築を支えています。

医療・産業分野では、X線や内視鏡画像をリアルタイムで処理・解析するソリューションなど、高精度が求められる領域にも対応。全国の病院・研究機関などでの導入実績も豊富です。

こうした多角的な事業展開は、景気変動に強い安定収益モデルを下支えし、高配当株として安定配当や株主還元を長期にわたり継続できる基盤となっています。

BtoBに特化した安定収益モデル

あいホールディングスは、BtoB(法人向け)分野に特化した製品・サービスを展開しています。

景気や個人消費の影響を受けにくい領域で、官公庁や大学、大企業などの安定需要を捉えることで、堅実な収益モデルを確立しています。

収益モデルの特長
  • 競争優位性のあるニッチ市場での技術力と実績
  • 長期利用を前提としたストック型ビジネス
  • BtoBに特化し景気に左右されにくい安定収益

例えばICカード発行機では国内トップクラスのシェアを誇り、入退室管理や社員証の発行など社会インフラの多様な場面で採用。

こうしたニッチ市場での強みは、製品性能だけでなく長年の実績と信頼の積み重ねによるものです。

また、BtoB領域では一度導入されると長期にわたって使用されることが多く、継続的なメンテナンス契約やシステム更新需要が発生しやすいため、ストック型ビジネスとしても安定感があります。

こうした法人向け事業の積み重ねによって、短期的な景気変動に左右されにくい強固な経営基盤が築かれています。

M&Aによる事業拡大戦略

あいホールディングスは、グループ全体の成長戦略として積極的なM&A(企業買収)を展開しています。

特に、自社の強みと親和性の高い分野や、将来的な成長が見込める技術・サービスを持つ企業を厳選してグループ化することで、事業領域の拡大と競争力の強化を図ってきました。

買収後は、経営の独立性をある程度保ちつつ、財務・販売・開発面などでの支援を通じて、各社の持つ強みをグループ全体の成長に活かす体制が整えられています。

このように、グループシナジーを意識したM&A戦略により、既存事業の底上げと新規領域への展開を両立させており、安定成長の原動力のひとつとなっています。

以下に、あいホールディングスの基本情報をまとめました。

会社名あい ホールディングス株式会社
本社所在地〒103-0005
東京都中央区日本橋久松町12番8号
電話 03-3249-6335(代表)
代表者佐々木 秀吉
設立2007年4月
上場日2007年4月
資本金50億円
事業内容セキュリティ機器、カード・事務用機器、
情報機器、計測機器、
情報通信(ビジネスホン)の製造・販売
建築総合コンサルタント業
傘下事業子会社及びグループの経営管理
決算期6月
定時株主総会決算日の翌日から3ヶ月以内

配当金はいつ?権利確定日

あいホールディングスは安定した配当を長年継続しており、配当狙いの長期投資にも向いています。また、2026年6月期の年間配当予想は1株当たり110円です。

配当は年2回、配当性向50%以上を基準としているようです。

参考資料:2025年6月期(第19期)決算説明資料

【配当回数】【権利確定日】【配当支払月】
2回/年12月31日
6月30日
3月(中間)
9月(期末)

中間配当は12月末日、期末配当は6月末日となっています。配当を狙う場合は、2営業日前までに買っておきましょう。

配当利回り5%を目安に購入する場合の株価は約2,200円となります。最近は株価が上昇していて、なかなか購入タイミングが難しい状況です。

現在保有している高配当株、鈴木や王子HDなども紹介してます。詳しくは下記の記事をご覧ください。

業績・財務

ここからは、あいホールディングスの業績と財務を確認していきましょう。

売上高と営業利益

2026年6月期(2025年7月1日~2026年6月31日)の連結業績予想は以下の通りです。

2026年6月期の連結業績予想
  • 売上高:900億円
  • 営業利益:107億円
  • 経常利益:114億円

過去数年の売上高と営業利益の推移も見ておきましょう。

※2026年は会社予想ベースの数値を表示しています

2025年6月期は営業利益が少し下がりましたが、来期は売上、利益ともに上がってきそうです。

EPS

EPSとは1株当たりの利益として表す指標です。

※2026年は会社予想ベースの数値を表示しています
2017/062018/062019/062020/062021/062022/062023/062024/062025/062026/06予
126.58円129.33円113.73円97.55円123.8円163.39円174.05円331.1円407.12円193.34円
  • 親会社株主に帰属する当期純利益予想:103億円
  • 期末発行済株式数:56,590,410株(期末自己株式数 3,316,715株)

参考資料:決算短信

営業利益率

営業利益率は、売上に対してどれだけ本業で利益を出せているかを示す指標です。企業の稼ぐ力を見るうえで、チェックしておきたいポイントのひとつです。

【年度】【営業利益率】
2017.0616.69%
2018.0616.47%
2019.0616.48%
2020.0617.59%
2021.0620.44%
2022.0620.93%
2023.0620.33%
2024.0619.78%
2025.0613.43%
2026.06予11.89%

2025年6月期は下がり、26年も更に下がる予想となってますが、それでもまだ業種の平均に比べて高い水準を維持しています。

自己資本比率と有利子負債比率

あいホールディングスは、2010年6月期から有利子負債がありませんでした。

自己資本比率は一般的に、40%以上であれば財務の健全性が高いとされています。(※業種によって差はあります)

【年度】【自己資本比率】
2016/0669.4%
2017/0671.2%
2018/0673.2%
2019/0678.4%
2020/0681.1%
2021/0680.6%
2022/0681.2%
2023/0683.2%
2024/0685.2%
2025/0677.7%

自己資本比率が高いですね!財務は健全です。

営業活動によるCF(キャッシュフロー)

営業活動によるCFとは、会社の本業で得た現金の増減を示す指標です。

売上から経費や仕入れなどを差し引いたあと、実際に手元に残ったお金がどれくらいあるかを表すため、企業の安定性や持続力を判断するうえで重要なポイントになります。

しっかりと本業で稼げているようです。

現金等

現金等とは、企業が保有する現金や、すぐに現金化できる資産(預金・短期保有の有価証券など)を指します。手元資金が多いほど、急な出費や景気変動にも柔軟に対応でき、財務の安全性を測る重要な指標です。

1株当たり配当金と配当性向

配当金と配当性向の推移を表にまとめました。配当性向の目安は、30〜50%程度が一般的とされます。

【年度】【1株配当】【配当性向】
2016/063024.7%
2017/063628.4%
2018/063829.4%
2019/064035.2%
2020/064546.1%
2021/064536.3%
2022/066036.7%
2023/068046.0%
2024/069027.2%
2025/0610024.6%
2026/06予11056.9%

配当政策は、配当性向50%以上を基準とし、財政状態、利益水準などを総合的に勘案したうえで利益配当を行うとのことです。

参考資料:決算短信

まとめ

あいホールディングスは、セキュリティ機器や情報機器などニッチで安定需要のある分野を中心に事業を展開し、堅固な財務基盤と高い自己資本比率を誇ります。

安定配当や将来の増配も期待でき、M&Aによる事業拡大の実績も豊富です。投資家にとっては、長期保有で安定収益を狙える魅力的な銘柄といえます。

ただし、一部事業は景気や為替の影響を受けやすく、特に輸入部材コストや海外展開の採算には注意が必要です。

また、成長戦略の柱であるM&A依存度が高いため、買収先の選定や統合作業がうまく進まなかった場合、業績に影響が出る可能性があります。

総合的に見ると、安定成長と株主還元に魅力を感じつつも、外部環境やM&A戦略の動向を注視しながら投資判断を行いたい銘柄です。

IR資料:決算短信・決算説明資料
IR資料:有価証券報告書等